ミラノMaffucci通りの集合住宅
 
事務所と倉庫のコンバージョン

イタリア・ミラノにおける保存再生事例。
縁あって、イタリア人建築家とコラボし、同一敷地内に建つ2つの空きビルを集合住宅へと転用するプロジェクトを行った。

敷地は、ミラノ中心部から少し離れたボヴィザ地区。以前は工場地域だったが、近年、文化地区として発展しつつある地区である。しかし、外観保存規制のため、Maffucci通りに面した事務所棟Villaは、できるだけ外観を変えないように計画しなければならなかった。

一方、道路から一歩奥に位置した平屋の倉庫棟Loftは、法的自由度があったため2つの中庭を挿入し、4つの住宅へと大改造を行った。さらに、それぞれの住戸には倉庫の高い天井を利用してロフトを設置。後に、この住棟はクリエーターやデザイナー達が好んで住まう住棟となった。

事務所棟は、ミラノ市から小屋裏を約1m持ち上げる認可を得て、2階を3階に増築して計6戸の住戸が挿入された。
外部に階段とエレベータを新設して、全戸のバリアフリーを確保し、それぞれ豊かな住戸となっている。

倉庫棟は、採光を確保するために、四角い中庭と丸い中庭を配置した。中庭を介して2つの住戸が面し、屋上にはテラスを設けている。周囲が工場で囲まれているため、外に開かず、内側に開いた都市型の住宅である。

2棟に囲まれた広場は、多様な居住者が集うコミュニケーション広場と位置づけ、植栽帯やベンチが置かれている。

所在地:イタリア ミラノ
主要用途:事務所・倉庫→集合住宅
延べ面積:約900u
構造:RC造(事務所棟Villa)、
   組石造+S造(倉庫棟Loft)
規模:地上3階、地下1階
竣工:2004年4月
 
設計:Ambrogio Anri Azuma, 柳沢伸也、柳沢陽子


旧倉庫棟は中庭を挿入し4つに分節。それぞれにロフトを設置
旧事務所等は小屋裏を持ち上げて階を増築

外部に階段とエレベーターを増築
 
事務所棟の整備前
 
事務所棟の整備後
 
挿入された四角いプライベートの
中庭空間
 
各住戸には屋上テラスを配置
 
プラスチック製の上げ床材で
コンクリート床を新設

小屋裏に破風窓を新設
 
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