吉阪隆正展

ご朱印帳に描かれた圧倒的なスケッチの数々に、思わず見入ってしまいました。
スケッチの線が生き生きとしていて、多くのことを語りかけます。
早稲田の先輩にご朱印帳を使ってスケッチをする人が多いのは、吉阪さんの影響だったのかと合点しました。

目に止まったのは、吉阪さんの「東京計画」。
山手線内をすべて森にするという吉阪版の計画案は、当時の丹下案とは正反対の案でした。
当時は突飛な案だと捉えられたかもしれませんが、「庭園都市構想」が叫ばれている今日、
改めて考えると、あながち突飛な案でもありません。
「都市の中にこそ人間主体の空間を取り戻すべき」という提言には、今でこそ耳を傾けるべきです。
我々後輩は、吉阪さんの構想をなぞっているのかもしれません。

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