旧根岸競馬場の保存活用

1867年に我が国初の洋式競馬が行われた横浜市の旧根岸競馬場です。
戦後は米軍の駐車場、ゴルフ場として接収されていました。
1969年に一部が返還され根岸森林公園として整備されたものの、
残りはデペンデントハウス(占領軍住宅)として使われてきました。

写真の建物は、1929年に建設された競馬場の1等観覧席の背後の部分です。
この裏にはかつて、一等馬見所の屋根や天皇貴賓室を含む大きな観覧席が設けられていました。
しかし返還以降、なんら保全の処置をしていないため、建物は崩壊寸前です。
建物のファサードは、どう見てもウマの面。建築家J.H.モーガンの遊び心が感じられます。

接収されていた広大な隣地(デペンデントハウス)が近く、
横浜市へ返還されることになりました。
貴重な近代文化遺産である馬見所も、ウマい活用をしてもらいたいと思います。

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