「解体清祓い」とは、古い建物を解体する前に、感謝の気持ちを表すとともに解体工事の無事安全を祈願する儀式です。これまで、地鎮祭には参加の経験がありましたが、解体清祓いの儀は初めての経験でした。
「神主さんに祝詞をあげてもらい、切麻(紙吹雪)をまいていだたくと、これまで長年住んできた建物も清められた気がします。」
解体清祓いの後に、建て主さんが語った言葉が印象に残りました。
解体を前に、長年慈しんできた建物に対して後ろ髪を引かれる思いになるのは当然のことでしょう。しかし、この儀式を行ったことで、ようやく建て主さんも気持ちの整理がついたようでした。
コロナ禍で、多くのイベントが中止になり、オンライン開催で代替されることも多いですが、解体清祓いは対面でしたか伝わらない神聖な「気」を感じました。