泊まれる公園「inn the park」

30年以上にわたり愛されてきた「少年自然の家」を、現代的にリノベーションした静岡県沼津市の宿泊施設です。設計だけでなく運営管理をしているのが、リノベ集団Open A。森に浮かぶ球体テントとは、子どもでなくても中を覗いてみたい衝動にかられます。

球体テントは、まわりの樹木から金属ワイヤーによって空中に吊り上げられ、巨大なぼんぼりのように光っていました。森に浮かぶ球体テントとは、なんと遊び心の豊かな人たちでしょう。リノベーション・デザインには人を惹きつける御旗が必要で、この浮かぶ球体テントはその役割を十分に発揮していました。

あいにく、浮遊するテントは大人定員2人の制限があり、家族3人の我々はやむなくロッジに宿泊しましたが、これがまた豊かな空間でした。もとは15~20人ほどのグループ用のロッジには、大きな部屋4つと吹抜け空間、大階段があり、かつてはその大階段に腰掛けて大勢がミーティングしていたことが想像できました。かつての空間に思いを馳せるのも、リノベーション建物ならでは楽しみです。

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